ピロリ菌とは

ピロリ菌とは、胃の粘膜に生息している細菌です。本来、胃には胃酸があるために通常の細菌は生息できません。しかし、ピロリ菌については胃酸を中和して生きることができるのです。
日本では、3000万人以上の人が感染していると言われるピロリ菌。この菌に感染することによって胃に炎症が起こり、感染が長引くと慢性胃炎になります。
また、長い期間炎症が続くと胃粘膜の萎縮などが起こり、胃がんの原因にもなってしまうのです。
なお、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の発症、再発はピロリ菌感染が関係しているとも言われているため、基本的に検査でピロリ菌が見つかった人は除去する方が良いでしょう。

ピロリ菌の検査方法

内視鏡による検査方法

組織鏡検査

内視鏡検査中に、胃の粘膜を採取してピロリ菌の有無を検査します。

培養法

胃の粘膜を採取し、すり潰してピロリ菌が発育する環境で培養することで、存在の有無を調べます。

迅速ウレアーゼ試験

組織を採取し、ピロリ菌の持つ「ウレアーゼ」という酵素から作られるアンモニアの有無を調べる方法です。

内視鏡検査を行わない方法

尿素呼気試験

検査薬を使用し、服用前後の呼気を採取することで二酸化炭素の量を測定します。

抗体測定検査

ピロリ菌に感染すると、その菌に対する抗体が体内に作られます。血液や尿に存在する抗体を測定して検査します。

ピロリ菌の除菌方法

ピロリ菌が存在することがわかったら、主に内服薬によって除去することができます。内服薬を飲み切った後にもう一度検査する必要があるため、除去する場合には医師と相談して決めていきましょう。
当院では、ピロリ菌の検査から除去等の治療に関して対応しています。ぜひお気軽にご相談ください。